美容液の基本の役割は保湿です。
そして、保湿に加えて、スキンケアやエイジングケアの目的を果たすために、目的に合わせた成分を凝縮して配合することで、美容液はいくつかの種類に分かれています。
そこで今回は、美容液の種類と配合される美容成分についてご紹介します。
美容液の種類
一般的に美容液と言えば、乾燥肌対策の保湿美容液のことをさします。肌のうるおいをキープするために、保湿効果の高い成分が多く配合されています。
また、一般的な考えとして、美容液の中で、特にエイジングケアを目的とした美容液は、エイジングケア美容液と呼ばれます。エイジングケア化粧品成分が凝縮して配合されているもの、高価な最新のエイジングケア化粧品成分が使用されているもの、エイジングケア化粧品成分を多数配合したものなどがこれに当てはまります。
さらに、美白効果を期待できる美容液は、美白美容液と呼ばれます。シミの原因となるメラニンの生成をブロックしたり、メラニンを還元することで透明感のある肌をサポートします。
ほかにも、ニキビ用の薬用美容液、オイル美容液、オールインワン美容液などさまざまな種類の美容液があります。
美容液の成分
美容液の種類や役割は、配合される美容成分で決まります。
美容液は基本的に、水、水溶性の保湿成分やエイジングケア化粧品成分、油溶性の保湿成分やエイジングケア化粧品成分、界面活性剤、抽出溶媒や防腐剤などのその他の成分が含まれています。
美容液の基本成分には、グリセリン、BG、アミノ酸などがあります。美容液に含まれる代表的な保湿成分には、ほかにも、セラミド、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどがあります。
高い保湿力があるセラミドの中でも、もともと人が持っているセラミドと同じ構造でできているヒト型セラミドは、肌のラメラ構造の形成をサポートしてくれます。化粧品成分としてのプロテオグリカンには、高い保湿力に加えて、EGFに近いはたらき、ヒアルロン酸やコラーゲンを増やす作用があります。
また、美容液に含まれるエイジングケア化粧品成分には、ナールスゲン、ネオダーミル、ビタミンC誘導体、ビタミンA誘導体、ビタミンE誘導体、プラセンタエキス、フラーレンなどがあります。
水溶性のアミノ酸誘導体のナールスゲンには、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン47の産生をサポートする、表皮で抗酸化成分であるグルタチオンを増やす、紫外線ダメージから線維芽細胞を守り、光老化を抑えるはたらきがあります。
ネオダーミルには、コラーゲンやエラスチンの産生をサポートするはたらきがあります。ビタミンC誘導体には、抗酸化作用や、線維芽細胞にはたらきかけて、コラーゲンの生成をサポートするはたらきがあります。
ビタミンA誘導体には、ターンオーバーの促進、コラーゲンの生成促進などの作用があります。
まとめ
美容液の役割や種類は配合成分で変わるので、美容成分をしっかりと理解し、自分の肌質や肌悩みを考慮して、自分に合った美容液を選ぶことが重要です。