子供や赤ちゃんを紫外線ダメージから守ろう!その対策は?

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かつては、子供が夏に日焼けして黒くなるのは健康のシンボルでしたが、今では赤ちゃんや子供にとって、紫外線を浴びることのデメリットが大きいことがわかってきました。

そこで今回は、紫外線が子供に与える影響と子供の紫外線対策についてご紹介します。

紫外線が子供に与える影響

日焼けには、紫外線を浴びてすぐに皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後に黒くなる「サンタン」の2種類あります。

サンバーンは紫外線による火傷で、肌の表皮のバリア機能へ大きなダメージを与えます。赤ちゃんや子供は、まだ皮膚が未成熟なため、このダメージは一層大きくなり、バリア機能の低下は子供の乾燥肌の原因になります。

水ぶくれなどができてしまうと、細菌などが入って感染症を引き起こすリスクが高くなり、花粉などのアレルゲンがつくと、アレルギーになるリスクも高くなります。

また、紫外線対策をせずに日焼けを繰り返すと、紫外線のダメージが蓄積し、将来のシミやシワ、顔のたるみなど肌老化の原因になります。まだ肌表面でシミとして目立っていなくても、肌内部で隠れシミができて、それが将来、表面化することもあります。

紫外線ダメージが長年蓄積すると、DNAに異常が起こり将来の皮膚がんのリスクになってしまう可能性もあります。

さらに、紫外線ダメージは、肌だけではなく、目の角膜にダメージを与え、紫外線角膜炎の原因になることもあります。また、目の老化による病気である白内障、加齢黄斑変性症、翼状片などや、ドライアイになるリスクも高くなります。

子供の紫外線対策

1年の中で紫外線量が多いのは5月〜9月で、1日の中で紫外線量が多いのは10時〜14時です。だから、この時間帯に長時間外へ出ることは控えるようにしましょう。外へ出る場合は、日陰に入ることが重要です。また、曇りでも晴天の約80%の紫外線が出ているのでブロックする必要があります。

さらに、山や海へ出かける場合、プールや水遊びをする場合は、特に、保護者や学校が赤ちゃんや子供の紫外線対策を強く意識して、サポートすることが必要です。

紫外線対策の基本は日焼け止めです。最近は、赤ちゃんや子供向けの日焼け止めも多く販売されています。

日焼け止めには、刺激の小さな紫外線散乱剤だけ使ったノンケミカルタイプと、やや刺激のある紫外線吸収剤を使ったケミカルタイプがありますが、赤ちゃんや子供にはノンケミカルの日焼け止めを選びましょう。

ノンケミカルの日焼け止めは、紫外線ブロック力が時間とともに低下する光劣化が少ないというメリットもあります。

さらに、香料、着色料、アルコールが配合されていないものがおすすめです。

紫外線ブロック力は、日常の生活ではSPF15~20、PA++程度、海や山ではSPF20~40、PA++~+++程度がおすすめです。水遊びしたりする夏場は、汗や水で落ちにくい、ウォータープルーフのものがよいでしょう。

日焼け止め以外では、帽子や衣類などファッションでも紫外線対策が可能です。帽子は、つばの広いものがおすすめです。

帽子は熱中症予防にも効果的なので、子供の健康のためにも大切です。衣類は、肌の露出が少ないものがより紫外線をカットできます。

また、デニム生地、目の詰まった布、白か淡い色の衣類は紫外線カット力が高くなるのでおすすめです。さらに、紫外線防止効果のある繊維でできた子供服も紫外線対策には効果的です。

最近では、目の紫外線対策のために、子供用のUVカットサングラスも登場しています。これらの紫外線対策グッズを上手に活用しましょう。

まとめ

赤ちゃんや子供の紫外線対策は、保護者や学校がサポートしたり、啓発することが大切です。

子供の、肌だけではなく、健康を維持するためにも、しっかりと紫外線対策を行いましょう。

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