日焼け止めの種類って?
日焼け止めは、若い世代からエイジングケア世代まで、多くの女性の紫外線対策の必須アイテム。
だからこそ、種類による特徴やメリット、デメリット、使い方で注意すべき点なども考慮して選びたいですね。
ところで、紫外線対策の要である日焼け止めに、種類があることをご存じでしょうか。
実は、大きく分けて、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2つがあります。
この2つの種類では、紫外線の防御などにどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、「紫外線吸収剤とは?」をテーマに、2種類の日焼け止めのなかでも、紫外線吸収剤についてその特徴やメリット、デメリットを詳しくご紹介します。
紫外線吸収剤の基礎知識
紫外線吸収剤は、文字通り紫外線を吸収する性質を持った日焼け止めです。
皮膚の表面で紫外線を吸収した後、化学的にエネルギーに変えて放出するものです。
この化学反応で熱を放出するものもありますが、それほど大きなものではありません。
しかし、その熱や化学反応、化学反応で変化した物質が肌に刺激になる場合があります。
紫外線吸収剤は、有機系素材であり化学合成された成分なので、「ケミカル」の日焼け止めとも呼ばれます。
ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)などが紫外線吸収剤の成分です。
紫外線吸収剤のメリットは?
紫外線吸収剤のメリットは主に3つあります。
① 肌内部への紫外線の侵入を防ぐ
紫外線吸収剤は、一旦紫外線を吸収した後エネルギーとして放出するので、肌の内部に紫外線が浸透するのを防ぐというメリットがあります。
紫外線吸収剤は、肌の奥深くに到達し、シミの原因となるUVAをブロックすることが得意です。
また、波長の長いロングUVAへの効果が期待できる紫外線吸収剤もあります。
②防御力が高い
紫外線吸収剤は、UVBのような強い紫外線を防ぐ力が強いことも利点です。
SPF50やPA++++などの高い紫外線防御指数を持つ日焼け止めの多くは、紫外線吸収剤です。
レジャーやスポーツなど、さまざまなシーンに使えて便利です。
③使いやすい
紫外線吸収剤は油状物質であり、なめらかな使い心地で無色透明という特徴を持っています。
白浮きする心配がないので、テクスチャーや見た目もよいことがメリットです。
紫外線吸収剤のデメリットは?
一方、デメリットとして、次の2つがあります
①肌への負担が大きい
防御力が高い反面、お肌への負担が大きいというデメリットがあります。
吸収剤を代表する成分はいずれも化学物質であり、体質に合わない場合、かぶれやかゆみなどの肌荒れを起こすことがあるので注意が必要です。
②時間とともに効果が下がる
紫外線を吸収して放出するごとに紫外線吸収剤の効果は下がります。
また、分子構造が不安定なので光に当たると分解が進むという特徴があります。
塗った直後は防御力が高いですが、時間の経過とともに紫外線で劣化してSPFやPAが下がるので気をつけましょう。
紫外線吸収剤の選び方のポイント
このように、紫外線吸収剤の日焼け止めにはメリットとデメリットがあります。
また、もう一つの紫外線散乱剤も同様です。
どちらかがよくてどちらかが悪いというわけではなく、特徴や違いを理解して使い分けることが大切です。
いくつかのポイントに着目して選ぶことをおすすめします。
1)使用場所・場面で日焼け止めを選ぶ
日焼け止めを選ぶ際に重要なのが使用場所・場面です。紫外線を防ぐ効果の高いアイテムは、どうしてもお肌への負担が大きくなります。
日常生活で使うなら、お肌への負担が少ない紫外線散乱剤がよいでしょう。
反対にレジャーで海や山などに行くときは、よりしっかりと紫外線を防いでくれる紫外線吸収剤などの防御力の強い日焼け止めがおすすめです。
2)SPFとPAで選ぶ
SPFやPAの値も参考になります。
① SPF
SPFとは、「Sun Protection Factor」の略のことです。
紫外線のうち、主にUVBをカットする指標をさします。
② PA
PAは、「Protection Grade of UVA」の略です。
その名のとおり、UVAをカットする指標にあたります。
SPF50やPA++++などの高い紫外線防御指数を持つ日焼け止めの多くは、紫外線吸収剤です。
まとめ
日焼け止めの種類のなかの紫外線吸収剤について、その特徴やメリット・デメリット、紫外線対策にとって大切な選び方のポイントなどをご紹介しました。
この記事「紫外線吸収剤とは?」を参考にして、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤との違いを理解をし、使いシーンなどに合わせて上手に使い分けることで、しっかり紫外線対策をしてくださいね!